2026年8月3日(月)から8月9日(日)までの一週間を振り返ります。
今週の生成AIの主な動きを、出典つきで整理しました。
核になるのは、Claude Code の権限モードの既定が、8月14日から auto mode に変わるという発表です。
なお8月9日(日)ぶんの話題は次回にまわします。
前回は MCP の刷新と Kimi K3 の公開を中心に、7月27日から8月2日までをまとめました。今週はその続きで、権限まわりの変更が一気に進んだ週になっています。
Claude・Anthropic ——既定そのものが動きました
Anthropic が8月7日、Claude Code の既定の権限モードを auto mode(ツール呼び出しを分類器に通し、危険な操作をブロックするモード)へ切り替えると発表しました。
8月14日から、Pro・Max・Team プランの新規セッションがこのモードで始まります。
根拠の対照実験が強烈で、危険なコマンドを差し込んだとき止められた割合は人間が 13.6%、auto mode が 89% でした。
同じ8月7日、Anthropic は Fable 5 の生物学セーフガードを緩和したと公表しています。
生物学に関する過剰な拒否が約 85% 減り、Cowork 全体でも 55% 減ったとのこと。
CLI のほうは、8月4日の v2.1.221 から8月8日の v2.1.226 まで、5日で6本が出ました。
権限チェックの穴を塞ぐ修正が中心で、自前インフラでセッションを走らせる self-hosted-runner やセッション間メッセージも入りました。
一方 stable チャネルは v2.1.220 のまま止まっていて、7月25日以降の権限修正がまだ1件も降りてきていません。
8月5日には claude-opus-4-1-20250805 が Claude API から引退しました。
移行先は claude-opus-4-8 ですが、temperature などを明示指定したコードは 400 が返るので、そこだけ先に潰しておきたいところ。
他社モデル ——Google の看板が二枚まとめて動いた
8月5日、スンダー・ピチャイ氏が Google DeepMind の体制変更を発表し、デミス・ハサビス氏が CEO を退いて会長兼 Alphabet チーフサイエンティストに就きました。
後任は CTO のコーレイ・カブクチュオール氏で、Gemini のモデル開発からアプリ・開発者向けチームまでを統括します。
同じ日に、ジェフ・ディーン氏が27年在籍した Google を離れ、新会社 Discovery Loop を設立すると表明しました。
最初の対象は機械学習の実験そのものの自動化で、数千規模の実験を並列に回すとしています。
OpenAI は8月7日、次期モデル Astra の社内活動を一部停止したと公表しました。
自社の Preparedness Framework で、初めて「Critical」級のサイバー能力を否定できなかったというのが理由です。
Meta は8月5日、ターミナルで動くコーディングエージェント Muse Code をベータ公開しています。
非同期のバックグラウンドエージェントを常駐させる設計が特徴で、Terminal-Bench 2.1 は 82.9%。Claude Opus 5 には届いていません。
ツール・実践Tips ——安全弁を点検する週
GitHub は8月7日、Copilot のコードレビューに努力レベル(Lite / Balanced)を一般提供しました。
組織の既定を設定でき、どのレベルで走ったかがレビュー結果に表示されます。
Microsoft が8月4日に公開した Skill Recorder は、画面操作と音声解説を録画して SKILL.md を生成するデスクトップアプリです。
手順書を書く代わりに「一度やって見せる」でスキルを作る、という入口が増えたことになります。
業務活用・国内事例 ——数字が出てきました
ガートナージャパンが8月5日に発表したハイプ・サイクルでは、生成AIとローコードが幻滅期を抜けて「啓発期」に、エージェント型AIが「過度な期待」のピークに置かれました。
同じ「AI導入」でも要求する成熟度が違う、という社内説明の根拠に使えそうです。
ワークマンが画像生成AIを EC の「使用イメージ」画像に限って使っていることが、8月6日に報じられました。
撮影の代替ではなく手配が滞ったときの受け皿という位置づけで、生成AI画像を使ったプッシュ通知は開封率が約 1.5倍 だったとのこと。
法務省は8月7日、生成AIと「声」の法的保護についての報告書を公表し、パブリシティー権と人格権に声が含まれると明示しました。
デスクトップ活用 ——こんな使い方をしている人もいるらしい
マーケティング支援の方が Cowork で3つのワークフローを4週間まわした記録には、最初のブリーフが「事実は合っているが、要点を外していた」とあります。
調査を自動化したライターは検索を10本並列で走らせつつ、ペイウォールの向こう側は MCP でも越えられなかったと正直に書いていました。
権限の既定が変わる週は、自分の設定がどこにピン留めされているかを一度見ておくと安心です。
以上です。
















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