5つのエージェントIDEを試してClaudeに落ち着いた理由

エージェントIDEの選定、正直なところ「とりあえず有名どころを試してみよう」から始まった方も多いのではないでしょうか。

私もそのひとりで、仕事とプライベートを合わせると気づけば5つのツールを行き来していました。

Cursor、Antigravity、Continue、Cline、Windsurf——それぞれに魅力はあったのですが、最終的にClaudeCode+MAXプランという組み合わせに落ち着いたという経緯を、今回は正直にシェアしたいと思います。

機能の羅列よりも「なぜ乗り換えたのか」という判断プロセスに焦点を当てているので、ツール選びで迷っているエンジニアの方に少しでも参考になれば嬉しいです。

複数ツールを試すことになった経緯

そもそもの出発点は、「やっぱりClaudeじゃないと無理」というネガティブな先入観でした。

ClaudeCodeはCLIベースで動くツールで、IDEでもなければVSCode拡張でもない——その一点だけで、最初はずっと選択肢から外していたのです。

仕事ではCursorを使っていたこともあり、IDEライクな操作感が当たり前になっていたという背景もあります。

そこで「Claudeを諦めたとして、他に何があるか」という視点で、プライベートの時間を使いながらAntigravity、Continue、Cline、Windsurfをひとつひとつ触っていきました。

仕事用と個人用でアカウントや環境を切り分けながら試したため、それぞれのツールの「実務での耐性」もある程度見えてきたと思っています。

Cursorの実用性と、じわじわ見えてきた限界

まず仕事で使っているCursorについて正直に書くと、単一リポジトリを扱う場面では本当に便利で、サブエージェントの精度も高いという印象です。

プランを超えたあとの従量課金への移行もスムーズで、「突然使えなくなる」という最悪の事態を回避できる設計はありがたいと感じます。

ただし、使いすぎには注意が必要で、気を抜くとコストがじわじわ膨らんでいくという怖さもあります。

そして私が一番ネックに感じているのが、仕事用アカウントとプライベート用アカウントの切り替えです。

これが意外と面倒で、「プライベートで試したいのにアカウントを切り替えるのが億劫」という心理的なハードルになりがちなのです。

単一の用途・単一のアカウントで使い続ける分には非常に優秀なのですが、複数の文脈を行き来する使い方には少し向いていないかもしれません。

Antigravity・Windsurf・VSCode拡張、それぞれの素直な感想

ここからはプライベートを中心に試した3つのオプションについて話します。

Antigravityは「入門」としては悪くない、ただし継続は難しい

複数リポジトリを扱えること、そしてProプランでGeminiをほぼ無制限に使える点は、最初に触れたとき「これはいいかも」と思わせてくれました。

エージェントのUIの操作感も良く、ブラウザとの連携も自然で、エージェントIDE入門としてのハードルの低さは本物だと感じます。

ただ、しばらく使い込んでいくとGeminiが開発用途に向いていないという壁にぶつかり、Claudeなどのクォータはあっさりすぐに使い切ってしまうレベルという現実が見えてきます。

「最初は良いと思っていたのに、継続利用はきつい」というのが正直なところです。

エージェントIDEを初めて触ってみたいという方には入り口として悪くない選択肢ですが、本格的な開発に移行しようとすると物足りなさが出てくるでしょう。

ContinueとCline——設定とコストの壁

ContinueはVSCode拡張として動くツールで、設定の自由度がとにかく高いのが特徴です。

ただ、その自由度が逆に「使いこなすまでのコスト」になっていて、最初から最適化されているIDEと比べると操作感の差がどうしても出てしまうという感想を持ちました。

「設定を詰めれば化けるのかもしれない」という予感はあるのですが、私にはその時間的な余裕がなく、結果として候補から外れていった形です。

一方のClineはバランスが悪くはない印象なのですが、Claudeを使った場合のコストが気になります。

後述するClaudeCodeと比べたときに「同じClaudeを使っているのに割高に感じる」という体験があり、そこが引っかかりになりました。

Windsurfは正直一番厳しかった

5つの中で最も厳しいと感じたのがWindsurfで、独自モデルが言うことを聞かない場面が多く、まともに使えたのがGLMくらいという状況でした。

ClaudeをBYOKで使う手段はあるものの、試した当時はClaude 4しか対応しておらずコストが爆増するという問題がありました。

またブラウザとの親和性がなく、エージェントがコマンドを実行する際の挙動が不安定な点も気になります。

入門用途としても、Geminiの精度に不安はありながらもAntigravityの方がまだ良い、という感想です。

ClaudeCodeが「最適解」だと腑に落ちた瞬間

ここまで試してきた末に、改めてClaudeCodeを見直したとき、「これ、CursorやAntigravityのAgentWindowと同じ発想で使えばいいじゃないか」と腑に落ちました。

CLIベースだから、IDEじゃないから、という理由で遠ざけていたのですが、AgentWindowやAgentManagerとして捉え直すと途端にしっくりきたのです。

『なんだ、そういうことか』と気づいたら、あとは使い始めるだけでした。

ProプランとMAXプランの違いについても、Proは正直物足りなさを感じますが、MAXプランであればおそらく元が取れると感じています。

実務での信頼性はClaudeCodeが一番高く、スケジュールタスクやルーティンを定義できる機能と、Coworkの便利さは他のツールにはない大きな強みです。

Coworkについてはトークン消費が多い面もあるのですが、それを差し引いても「これがないと困る」というレベルで便利なので、別途記事化しようと思っています。

もうひとつ印象的なのが、他のツール経由でClaudeを使うよりも、ClaudeCode上の方がトークン消費が少なく感じる点です。

内部で最適化されているのだろうな、という肌感覚で、数値的な根拠があるわけではないのですが、使っていてそう感じます。

5つのツールのコストと運用効率を比較する

各ツールのコスト感をざっくり整理すると、以下のような印象です。

ツール課金モデルの特徴実運用上の注意点
Cursorサブスク+従量課金使いすぎ注意、移行はスムーズ
AntigravityPro でGeminiほぼ無制限Claude枠が極端に少ない
Continueモデルによる(BYOK可)設定コストが高い
Clineモデルによる(BYOK可)Claude使用時コスト高め
WindsurfBYOK可だが当時Claude 4限定コスト爆増のリスクあり
ClaudeCodeProプラン/MAXプランMAXなら元が取れる感触

複数ツールを並行して維持しようとすると、金銭的なコストだけでなく「どのツールでどの作業をするか」という判断コストも積み上がっていくという実感があります。

結果的にClaudeCodeに一本化することで、この判断コストがゼロになったことが地味に大きかったです。

単一ツールに集中すること自体が、ひとつの生産性向上だと気づいたのは、複数ツールを経験したからこそかもしれません。

ツール選定で本当に大事だった判断軸

5つを試して改めて感じるのは、機能の一覧表では見えない「長期運用での信頼性」こそが最重要だということです。

どんなに高機能でも、エージェントの挙動が不安定だったり、肝心のモデルのクォータがすぐ尽きたりすると、実務での利用に耐えられません。

用途別に向き・不向きを整理すると、単一リポジトリ×チーム運用であればCursorは今でも強い選択肢だと思います。

複数リポジトリを個人で扱う場合や、スケジュールタスク・Coworkのような独自機能が刺さる使い方には、ClaudeCodeのMAXプランが現実的というのが私の結論です。

もうひとつ大事だと感じた軸が、プランの柔軟性とコスト透明性です。

「今月いくらかかるか読めない」という状態は思った以上に心理的な負担になるので、コスト感が掴みやすいツールを選ぶだけで精神的な安定感が違ってきます。

そしてこれは経験論ですが、エージェントIDEの選定は最初から「正解」を引き当てようとするより、試行錯誤を前提にした段階的な判断の方が現実的で心が折れにくいと思います。

最後に

5つのツールを試してきた道のりを振り返ると、遠回りに見えてそれぞれから得た「ここが合わなかった」という気づきが、ClaudeCodeの価値を正確に評価するための土台になっていたと感じます。

ClaudeCodeのCoworkやスケジュールタスク機能の実用例については、また別の記事でじっくり書いていくつもりなので、興味があればチェックしてみてください。

以上です。